MRI.COM ver.4.2
MRI.COM ver.4.2 は、2016年9月にリリースされた安定版です。
MRI.COM ver.4.2 は開発終了しました。ver.4.4をお使い下さい。
ソースコードの取得
MRI.COM gitリポジトリでブランチ「4_2」をチェックアウトして下さい。
追加された主な機能
ver.4.0から様々な機能が追加されています。
Fox-Kemper and Ferrari (2008) の混合層渦パラメタリゼーション
粒子追跡法(北大松村氏作成)の実装
等密度面解析など様々な解析のオンライン実行
SOMフラックスリミッターと順圧タイムフィルタリングの変更によるモデル安定化
ネスティング実行時の保存性向上
海氷モデルの双方向オンライン・ネスティング
オフライン・ネスティング時の潮汐の付加
CMIP6に向けたモニタリング、実験設定の追加
入出力でMPI-IO、NetCDF4のサポート
新しいnamelistによる柔軟なヒストリー出力の指定
デバッグモードの追加
多数のバグ修正
ver.4.0 から 4.2 への移行
安定版 ver.4.0 から ver.4.2 へ移行する場合のメモです。
ほぼ同じ設定にした場合でも結果は変わります。
入力データファイル
コンパイル・オプション
廃止:DEBUG, DEBUGRESTORE, NETCDF, SR16000
新規:ANALY, HEATFAF, MLE, NETCDF4, NETCDF4CLASSIC, PARTICLE, PASSIVEHEAT, SF6, TAUANOMALY, WFLUXANOMALY
namelist
主な変更です。
大気フォーシング: nml_force_* のnamelistブロックは全て廃止され、nml_force_data に一本化されました。
ヒストリー出力: nmlhs_* は nml_history (NAMELIST.OGCM.MONITORに記述)への移行が推奨されます。(nmlhs_*は次の安定版で削除される予定です。)
順圧モデル: 順圧・傾圧のタイム・フィルタリングの変更により、nml_barotropic_model の nstep_time_filter は廃止されました。
トレーサーのSOMリミッター: SOMリミッター変更により、nml_tracer_data の要素 adv_scheme%limiter_som が廃止され、adv_scheme%limiter_som_org, limiter_som_Merryfield03 が追加されました。
潮汐: nml_diff_tide, nml_visc_tide, nml_dmp_tide, nml_tidept は nml_tide_model, nml_tide_run, nml_tide_forcing に改編されました。
ネスティング子モデルの水平粘性・拡散: オンライン・ネスティングとオフライン・ネスティングの子モデル時の水平粘性・拡散2次元場の指定
1)は、共通したnamelistに変更されました
2)。
オンライン・ネスティング: オプションの整理により、nml_nest_sub, nml_nest_par の項目に一部変更があります。
機能削除の予定
次期安定版ではコード整理のために、重要でない、またはメンテナンスされていない機能を削除する予定です。