MRI.COM ver.4.4
MRI.COM ver.4.4 は、2017年10月にリリースされた安定版です。
次期の気象研地球システムモデル(MRI-ESM2.0)の海洋モデル部分になります。
ソースコードの取得
MRI.COM gitリポジトリでブランチ「4_4」をチェックアウトして下さい。
追加された主な機能
ver.4.2から以下の機能が追加されています。
MPDATA移流スキーム(オプションMPDATA)
CMIP6に向けた炭素循環と生態系モデルの機能追加、調整、モニター出力追加
生物過程を考慮しないDIC
炭素関係の計算にmoscyパッケージ
人為起源・自然起源それぞれの炭素
データ同化のためのインクリメント注入ルーチン(オプションTSIAU)
安定性向上のためのオプション(オプションVADVIMP, nml_sfc_stress)
双方向ネスティング実行の高速化(nml_nest_par - flg_feedback_repl_bnd)
デバッグモードの拡充
ドキュメントファイルを markdown 記法に統一
多数のバグ修正(特に不定値参照の排除)
ver.4.2 から 4.4 への移行
安定版 ver.4.2 から ver.4.4 へ移行する場合のメモです。
ほぼ同じ設定にした場合でも結果は変わります。
入力データファイル
コンパイル・オプション
namelist
主な変更です。
炭素関連: nml_cbnflx に変更があります。
海氷リスタート: nml_seaice_time_conf は指定する必要がなくなりました。nml_seaice_rst_out の num_rst_ic, maxnum_rst_ic も廃止されました。
機能削除の予定
次期安定版で削除される予定の機能です。
旧形式のヒストリー出力指定
2層以上のBBL
BULKNCAR 時にBULKITER必須化